日本古来から愛される保存食である漬物の、日本各地で作られているものの数々をご紹介。

石川県をはじめ北陸で人気のかぶら寿司

こんばんは、こうちゃんです。

今回は石川県からひとつ、魚介を用いたおいしいなれ寿司の、

かぶら寿司

の紹介です。

かぶら寿司は、主に北陸地方、特に石川県や富山県で冬季に作られる伝統的な発酵食品です。以下にその特徴と魅力をまとめます。

【特徴】

材料:
かぶ: かぶを薄く切って使用します。
魚: 主に鰤(ぶり)や鯖(さば)などの魚を使用します。
米麹: 発酵を促進するために使用します。
塩: 保存性を高め、味を引き締めます。
その他: 人参や昆布などを加えることもあります。

製法:
かぶを薄く切り、塩漬けにして水分を抜きます。
魚も塩漬けにして余分な水分を除きます。
かぶと魚を交互に重ね、米麹を加えて漬け込みます。
数週間から数ヶ月間、発酵させることで独特の風味が生まれます。

風味と食感:
発酵による深い旨味と酸味が特徴です。
かぶのシャキシャキとした食感と、魚の柔らかさが絶妙にマッチします。

【魅力】

伝統と文化:
かぶら寿司は、北陸地方の冬の風物詩として親しまれており、地域の食文化を象徴する一品です。
お正月や祝い事の際に欠かせない料理として、家庭で手作りされることも多いです。

健康効果:
発酵食品であるため、腸内環境を整える効果があります。
ビタミンやミネラルが豊富で、栄養バランスが良い食品です。

保存性:
塩漬けと発酵による保存性が高く、冬の間の貴重な保存食として利用されてきました。

地域の特産品:
石川県や富山県の特産品として、観光客にも人気があります。
地元の食材を活かした手作りのかぶら寿司は、お土産としても喜ばれます。
かぶら寿司は、その独特の風味と食感、そして地域の伝統と文化が詰まった一品です。北陸地方を訪れた際には、ぜひ一度味わってみてください。


また、定義としては、

かぶら寿司(かぶらずし)は、かぶらに切り込みを入れてブリやニンジンなどを挟んで発酵させたなれずし。
石川県の加賀地方産のものが全国的に有名だが、富山県西部など、能登地方を除く旧・加賀藩の地域で広く作られる。

金沢の冬季を代表する料理の一つであり、正月料理とされる。
独特のコクや乳酸発酵による香りがあり、酒の肴としても知名度が高い。
野菜を一緒に漬け込む事から飯寿司にも分類されるが、ハタハタ寿司など東北地方の飯寿司と比べると野菜の比率が高く、漬物に近い。

加賀地方などでは家庭でも漬け込んで作られたり、
家や店ごとに発酵具合に特徴があったりして、郷土にしみ込んだおいしい漬物、発酵食品のひとつとなっています。

こうちゃん